ドーバーパストリーゼ77のようなものを家でも作れないか?

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ドーバーパストリーゼ77が切れた。

まぁ1Lで1400円程度なら買っても安いが、敢えて作れないか考えてみる。

 

早速、成分組成をみてみる。

発酵アルコール:70.13%(酒精77度)

緑茶抽出物:0.01%

乳酸ナトリウム:0.01%

グリセリン脂肪酸エステル:0.01%

ショ糖脂肪酸エステル:0.01%

精製水:29.83%

あれ?合計99.97%、100%にならない。まぁいい。

 

酒精って?

エタノール、別名エチルアルコール。77度の酒精ということは、77度のエタノールということか。このレベルは安い消毒用エタノールで代用できそうだ。

 

つまり、パストリーゼの主成分は、消毒用エタノール:精製水=7:3だ。あと僅かな色々。

 

僅かな色々のうち、抗菌効果を長時間持続させるものが、緑茶抽出物と書かれたもの。別の記載で「高純度な緑茶カテキン」、「エピガロカテキンガレート」とあった。

 

エピガロカテキンガレート(EGCG)

カテキンにも多種あって、特に抗酸化力の強いのがEGCGだ。緑茶以外の植物からはまだ発見されていない、ウーロン茶や紅茶にはほとんど含まれていないことから、茶カテキンの特質の1つとして注目されている。

抗酸化力はビタミンCの約90倍、ビタミンEの約23倍と言われ、様々な疾患への治療薬としての期待が高まっている。

お茶の科学 - 新しいお茶の楽しみ方 - 竹沢製茶株式会社

 

どうやって抽出するか?

溶液中で82℃から加熱による構造変化が起こり、比較的疎水性があるため20℃以下の低温では抽出されにくいらしい。

抽出温度は、70℃以上~80℃以下

この範囲で緑茶を煮だすとEGCGをたっぷり抽出できるはず。

 

ちなみに、EGCGって緑茶の苦み成分。風邪などの抗菌目的に飲むなら熱いお湯で抽出、免疫力を高めるなら水出しがいい。

 

作ってみる

私のアイディアは以下。

① 10gの緑茶を100mlのお湯で緑茶を煮出す。75~85度をキープして5~20分。

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https://www.mst.or.jp/Portals/0/case/pdf/c0318.pdf

 

100mlで80~160mgのEGCGが抽出できるらしい。

 

また、茶葉の種類は煎茶とする。

お茶のちょっといい話🎵 | 愛知 北設楽郡のお茶の川根園|煎茶や粉末緑茶、お茶の入浴剤も

 

② 抽出した緑茶:消毒用エタノール=3:7の割合で混ぜる

 

③ 食パンにふりかけて、カビの発生を比較する

 

これでうまくゆけば、自家製パストリーゼ77が完成だ。

 

実験1週間後。

水道水だけカビでカラフルになったが、消毒エタノールと自作品は変化なし。まずは効果ありと思われる!

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